先輩インタビュー02
私は塗装技術を担当しています。いわゆる、新しく発売される車両において塗装にまつわる部分の開発業務です。私たちの使命は、塗装ロボットを有効に活用しながら、いかにサイクルコストをおさえて、美しい仕上がりを実現させられるか。しかし、塗装はわずかな気温や湿度の差に左右されるほど繊細な分野です。一つの製品に対し、何度もトライアンドエラーを繰り返し、得意先様に、そして乗車いただくお客様に納得していただける品質を求めています。それだけに、難題をクリアして納得のいく塗装ができたときの達成感は、計り知れないものです。
塗装工場の立ち上げを支援するため約1ヶ月程、海外に出張したことがありました。そこでは、文化の違いを肌で感じ、現地の方の考え方やライフスタイルの違いに戸惑うことの連続でした。仕事の進め方で悩んでいたのですが、まずは彼らを知ろうと自ら懐に飛び込むことに決めました。すると、つたない英語でもコミュニケーションがとれ、意思疎通がスムーズになりました。
一生懸命向き合えばちゃんと伝わることに初めて気づかされました。異文化にふれることで、自分が成長できたこと、相手を知ることの大切さを実感できたことがとても嬉しかったです。
これからも、機会があれば色々な国へ出向いていきたいです。
私は大学院で化学を専攻していました。塗装の知識はほとんどなく、入社してから一つひとつ経験を重ねていくなかで、少しずつ知識や経験を身に付けていきました。そして努力してきた結果が目に見えるようになり、この仕事の楽しさもわかるようになりました。就職活動にあたって「自分のやりたい仕事って何だろう?」と悩んでいる方でも、意外と自分では思っていなかったことに喜びや楽しさを発見できることがあると思います。知識や経験の有無に捉われず、面白いと思ったら積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。