
開発部開発課に配属されたのは、約1年前。現在は車内の天井付近などに設置されるアシストグリップの開発に携わっています。この製品は、人が姿勢を保つために体重をかけるので、強度や剛性が不可欠です。くわえて、車内の雰囲気にあった意匠的なこだわりも大切で、開発にあたっては機能・剛性・意匠の3テーマを柱に取り組んでいます。一見すると、どれも同じように見える製品ですが、実は奥が深く、より良いものにしたいという要求はたくさんあります。そうした様々な要求を実現化する為のアイデアを提案し、お客様と議論を重ねて案をブラッシュアップし、その後製品設計を経て、実物モデルとなる試作品を作製、評価・改良を繰り返し、製品化に導いていく。ここに至るプロセスが私の役割です。製品化まで約2年の期間を要してアシストグリップの深奥を極めていくことになります。